■ 画像所見 |
右肩〜上腕外側の三角筋内に約6.5×6×9.5cm程度の腫瘍を認める。境界は比較的明瞭で周囲は薄い線維性被膜に覆われているが、内側では上腕骨棘下筋付着部下方で上腕骨を取り巻くように筋肉内に不整に分け入った様な形態を呈している。
内部はT1WI、T2WIで高信号、脂肪抑制T1WIで抑制される脂肪成分が大部分を占めるが、脂肪内部に時間経過とともに造影効果を呈してくる隔壁構造と微細な構造が認められる。造影効果は内側で目立っており、内側から外側へ発育していると推察される。石灰化、変性・液体成分は認めない。腫瘍外背側で血管構造が腫瘍内部を貫通しているが浸潤傾向は認められず、腫瘍に接する上腕骨にも明らかな異常を指摘できない。 |