■ 画像所見 |
2月17日のMRIでは、左橋底部に12mmのT2強調像で高信号、T1強調像で低信号を示す領域が認められ、T2強調像では周囲に浮腫と思われる淡い高信号域が広がっていた。造影T1強調像では辺縁に淡い造影効果が認められた。矢状断では脳幹の長軸方向に長い分布を示していた。2月24日の拡散強調像では病変は明らかな高信号を示し、ADCは0.61±0.07X10-3mm2/sと低下していた。
3月9日(発症約1ヶ月)MRIでは、左橋病変部のリング状の造影効果が明瞭となっていた。T2強調像では、病変周囲の浮腫性変化と思われる淡い高信号域が橋背側にやや拡大した。両側中小脳脚にも小高信号域が疑われる。拡散強調像では左橋病変部は高信号を示していたが、ADCは1.09±0.13X10-3mm2/sと上昇した。 |