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放射線科
IVR (低侵襲治療)
Interventional Radiology
- 画像下低侵襲治療 -
IVR?、IVRって何?、IVRと聞いて、ほとんどの皆さんは何のことかわからないと思います。IVRとはInterventional Radiology(インターベンショナル・ラジオロジー)という英語の略なのですが、別に分からなくても全然恥ずかしくありません。なぜなら一般のアメリカ人もInterventional Radiologyが何を意味しているのかあまり知らないのですから。直訳すると「介入する放射線科医」という意味になりますが、では何に介入するかといえば、元々は外科の間に介入するという意味で、手術をする患者さんの中に、私たち放射線科医が介入して治療する場合を指していました。ただし今ではもっと広い範囲で、放射線科医がIVRを行う機会が増えてきています。というのも最近は低侵襲治療といって、患者さんにより負担の少ない治療が発達してきて、このIVRというのがその低侵襲治療の大きな柱の一つとなっているからなのです。


具体的には、イヤホンくらいの太さの直径1mmくらいのカテーテルを、患者さんの血管や胆管などに入れて、病気の部分までそのカテーテルを近づけて、薬を流したり、血管を広げたり、血管をつぶしたりして治療を行います。そのほかにも最近では、腫瘍をラジオ波で焼いて腫瘍を殺したり、子宮の血管をつぶして子宮筋腫を小さくしたり、弱った骨にセメントを入れたりして、患者さんの痛みを取り除いたりしています。当然これらも、少し太めの針で治療するわけですから、手術のような切った跡は残りません。このように、私たちが日頃行っているIVRの種類は約20〜30種にものぼります。またIVRは、基本的には局所麻酔だけで行うことが可能で、短期間の入院ですみます。もちろん治療効果も手術なみの効果が得られる場合が多いのですが、その分ひどい合併症が起きることもまれながらあります。ですから当然、患者さんや家族の皆様には、このIVRによる低侵襲治療の効果や合併症のことなどをしっかりと理解して頂いた上で、手術や他の治療法との比較をして頂き、最終的に判断して頂くよう努めています。
以上、簡単にIVRの案内をさせて頂きましたが、ご質問などありましたら、お気軽にご相談くださるようお願い致します。
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